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事業説明会に4社が出席

寒河江市 中学校給食業務委託の提案競技

2010月4月21日掲載

 寒河江市は4月21日、中学校給食業務委
託プロポーザルに係る事業説明会を開い
た(4月15日付に関連記事)。当日は、参
加を希望する民間業者4社が出席した。
 説明会では、荒木利見教育長が「受託事
業者の選定に当たって、透明性・公平性を
確保し、また、応募者の負担を軽減するた
め、プロポーザル方式を採用することにな
った。ぜひ、民間の皆様のノウハウを生か
して、安全でおいしく、安心できる学校給
食を実現していただきたい。県内における
中学校給食導入は、寒河江市が最後とな
る。市内にある事業所さんに、市内に調理
場を整備していただき、市内の子どもたち
を見守り育んでいくという、寒河江らしい
給食を実現していただきたい」とあいさつ
した。
 同市では、小学校は自校調理方式として
いるが、市内に3つある中学校(陵東、陵
南、陵西)では、牛乳のみの「ミルク

給食」とし、家庭の事情で弁当を持参でき
ない生徒には一部、弁当販売方式を取り入
れている。これまで、食育の原点は家庭に
あるという考え方のもとに、こうした制度
としてきたが、共働きの家庭が増えている
などの社会環境の変化から、中学校でも給
食を取り入れてほしいという要望が市民か
ら多く寄せられ、21年1月に就任した佐藤
洋樹市長も公約に掲げていた。
 21年1月28日に、佐藤市長から市教育委
員会に対し、中学校給食の実施に向けた検
討が要請され、これを受けて、市教育委員
会では、県内はもとより、千葉や東京など
の給食施設の視察を実施するとともに、6
月には中学校給食検討専門委員会を設置。
自校調理方式や、共同調理場方式、民設民
営方式、家庭弁当と民設民営方式の給食と
の選択方式などを検討してきた。その結
果、初期投資額が抑えられ、民間のノウハ
ウを生かした効率的な管理運営が期待さ

れるなどの理由から、民設民営方式に決定
した。
 今後、4月26日まで応募意思表明書の提
出を受け付ける。提案書の提出は、6月11
日までで、6月23日にプレゼンテーション
及びヒアリングを実施し、学識経験者や学
校関係、PTA関係者10人で構成される審
査会で審査した後、7月5日に契約事業者の
決定通知を出す予定となっている。契約事
業者決定後、8月18日まで、正式な見積書
及び設計書等を提出し、契約締結は、8月3
1日となる。委託期間は、23年4月1日から
33年3月31日までとし、委託料の支払

いは、23年4月から委託期間に係る委託料
の総額の120分の1の額を毎月支払う。