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寒河江市中学校給食センターで安全祈願

日東ベスト 来年4月から稼働

2010月9月11日掲載

 来年4月からの中学校給食開始に向けた
日東ベスト(寒河江市幸町4-27 内田淳社
長)の寒河江市中学校給食センター建設(
増築)工事の安全祈願祭が9月11日、同社
高松工場内で行われた。
 当日は、市の教育委員会や日東ベスト、
設計・施工関係者ら約30人が出席した。神
事では、日東ベストの大沼一彦常務や、市
教育委員会の荒木利見教育長、羽田設計事
務所の水戸部裕行代表、伊藤建設の伊藤力
社長らが玉串を捧げ、工事の安全を祈願し
た。
 寒河江市では、小学校は自校調理方式を
取っているが、中学校(陵東、陵南、陵
西)では、牛乳のみの「ミルク給食」と
し、家庭の事情で弁当を持参できない生徒
には一部、弁当販売方式を取り入れてい
る。これまで、食育の原点は家庭にあると
いう考え方のもとに、こうした制度として
きたが、共働きの家庭が増えているなど

の社会環境の変化から、中学校でも給食を
取り入れてほしいという要望が市民から多
く寄せられ、21年1月に就任した佐藤洋樹
市長も公約に掲げていた。
 21年1月28日に、佐藤市長から市教育委
員会に対し、中学校給食の実施に向けた検
討が要請され、これを受けて、市教育委員
会では、県内はもとより、千葉や東京など
の給食施設の視察を実施するとともに、同
年6月に中学校給食検討専門委員会を設
置。自校調理方式や、共同調理場方式、民
設民営方式、家庭弁当と民設民営方式の給
食との選択方式など様々な手法を検討した
結果、初期投資額が抑えられ、民間のノウ
ハウを生かした効率的な管理運営が期待さ
れる民設民営方式に決定。委託業者の選定
に当たっては、プロポーザル方式を導入
し、日東ベストを事業者に選定した。
 神事終了後、大沼常務は「次代を担う子
どもたちの成長に貢献できると喜んで

いる。4月の稼働に向け、今後も皆さんの
ご協力をお願いしたい」とあいさつ。荒木
教育長も「検討を始めてから1年10カ月、
ようやく具体的な一歩を踏み出すことがで
きた。未来を担う寒河江市の子どもたちの
ために、地元の企業の方が、できる限り地
産の食材を使い、安全・安心な給食を提供
してもらう寒河江方式の実現に期待して

いる。すばらしい施設ができることを願っ
ている」と述べた。
 工事は、伊藤建設が施工を担当し、JR左
沢線高松駅の隣にある高松工場の既存施
設(S1F726u)を改修するとともに、S1F
165uの増築を行う。実施設計は、羽田設
計事務所が担当した。

関係者一同による神酒盃戴
▲関係者一同による神酒盃戴

鍬入れの大沼常務
▲鍬入れの大沼常務