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4〜6月は建築と設備が悪傾向

第128回建設業景況調査

2013月4月30日掲載

 東日本建設業保証ほかが実施している「
第128回建設業景況調査」がまとまったこ
とから公表した。今回の調査は13年1月〜3
月の実績(今期)と13年4月〜6月(来期)
までの見通しについて実施した。全国の地
元建設業界の景気は前期比で4.5ポイント
マイナス幅が縮小したが、前々回から引き
続き東北を除くすべての地区で「悪い」傾
向が続いている。今回特に東海が18.5%と
最もマイナスが大きくなっている。
 山形県版では、「景気」については引き
続き悪い傾向が続いており、地区別では置
賜、最上地区及び土木業種を除くすべての
区分で「悪い」傾向となっている。来期は
置賜地区と業種別の建築及び設備で悪い傾
向の見通し。
 「受注」は、受注総額では減少傾向がか
なり強まっており、官庁工事は減少傾向「
強」、民間工事は減少傾向が続いている。
来期では減少傾向が弱まると予測してい
る。
 「資金繰り」は依然厳しい傾向が強まっ
ており、来期も続く見通し。「金融」は銀
行等の貸出し傾向は厳しい傾向が続いて

おり、短期借入金が増加傾向にある。来期
も同傾向になる見通し。
 ここのところ注目されている「資材」
は、上昇傾向がさらに強まっており、調達
困難傾向が強まっていたが、来期も同様
。「労務」については確保困難が弱まって
きているが、来期は確保困難傾向が強まる
見通し。しかし、賃金の上昇傾向も続く。
 「収益」「経営上の問題点」の項目は、
共通した要因として相変わらず「競争激
化」が最も多く、来期はさらに収益減少傾
向が強まると分析しており、受注減と人手
不足が要因としてあげられる。
 また、「東日本大震災被災地版」を見て
みると、「景気」は前期比2.5ポイントプ
ラス幅が拡大し「良い」傾向がやや弱まっ
ている。「受注総額」は同14ポイント下降
し減少傾向に転じた。「資材調達」は同7.
5ポイントマイナス幅が拡大し、困難傾向
がより強まっている。「労働者の賃金」は
上昇傾向がやや弱まっているが、来期は上
昇傾向が続く見通し。