「杉原千畝記念館」改修
塗魂ペインターズ
2017月10月2日掲載
「塗魂ペインターズ」は、全国の塗装施
工店で組織されたボランティア団体であ
る。その組織の副会長を務めるのが、上山
市にある「ゆうき総業」の結城伸太郎社長
だ。彼らが今回のボランティア先に選んだ
のが、ヨーロッパバルト3国の一つリトア
ニアである。その第2の都市「カウナス
市」には、岐阜県出身の外交官・杉原千畝
氏が第二次世界大戦のさなか、ナチスに迫
害されたユダヤ人に「命のビザ」を発給し
た旧日本領事館がある。領事館であった建
物は現在、「杉原千畝記念博物館」として
一般公開されており、当時の執務室も残さ
れている。煉瓦造り総2階建てで、白壁に
レンガ色を配したおしゃれな建物だが、外
壁は老朽化が進んでおり、財政難で修復
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が出来ない状況が続いていた。日本でその
現状を聞いた塗魂ペインターズの面々は、
早速コンタクトを開始、9月3日に総勢80人
が改修工事を行うため日本を出発した。熱
烈な歓迎を受け、4日から作業を開始した
が、現地で用意された塗装材は、当時使用
していた石灰やガラス繊維等をまぜた特殊
なもので、壁面も凹凸があることから刷毛
塗りで対応しなければならず、苦労しなが
らコツをつかみ、7日の午後にはすべて終
了した。仕上がりを見た地元工務店は、完
ぺきな仕上がりに驚き、あらためて日本人
の素晴らしさを再認識するとともに、リト
アニアと日本の絆がさらに強まったことを
土産に、全員無事で帰国した。

▲杉原千畝記念博物館

▲中央が結城社長
