3校ないし2校に再編
西置賜地区の高校再編 検討委員会が報告書提出
2010月1月28日掲載
西置賜地区の高等学校の統合・再編に関
して、検討委員会(委員長・大場好弘山形
大学大学院理工学研究科長工学部長)でま
とめた最終報告書が1月28日、県教育庁の
山口常夫教育長に手渡された。
報告書では、同地区に求められる人材と
して、社会の一員として基礎・基本が身に
付いている人、大きな夢と挑戦する心を持
った人、郷土に誇りと愛着を持った人が望
ましいとし、そうした人材を育てていくた
めの望ましい再編整備として、3校ないし
2校の配置が望ましいとしている。
3校の場合、各校1〜5学級の計10学級程
度とする。A校は地元企業や大学と協働
し、進路実現を図る産業高校とし、専門学
科および総合学科を設け、互いの特色を生
かした連携学習を実現するほか、B校は、
進学指導を充実させた普通科高校、C校
は、地域と連携し、多様な進路実現を図る
普通科高校とすることが望ましいとしてい
る。また、A校あるいはB校の一方にキャ
ンパス制の導入も提言している。
2校の場合は、各校4〜6学級の計10
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学級程度とし、D校には、専門学科と総合
学科を設け、地元企業や大学と協働し、進
路実現を図る産業高校、E校は、進学指導
を充実させた普通科高校とし、地域と連携
し、多様な進路実現を図る普通科の分校を
設けることが望ましいとしている。
同地区の高校再編では、21年1月から長
井・小国・白鷹・飯豊の4地区で地域説明
会が開かれるとともに、同年2月に検討委
員会が設置され、11月に中間まとめに係る
地域説明会が実施されてきた。
今後は、県教育庁で、この報告書を基に22
年度1年かけて検討が進められることにな
る。
報告書をまとめた大場委員長は「地域の視
点だけではなく、将来の子供たちが、どう
したら幸せになれるのかというフレームで
検討し、教育だけでなく、地域の活性化に
もつながる方策を考えてきた。これからも
地域の人たちに、どんどん参加してもらっ
て、地域力を生かしていけば、より良いも
のがつくれるはず」と話した。

▲大場委員長から山口教育長(右)に報告書が手渡された
